Q&A;編集になるためには?

今回はよく質問される、

「どうやったら編集、ライターになれるのか」

ということについて(やや真面目に)

深掘りしていきたいと思います。

でもこれは、あくまでもわたし個人の場合であって、

一般的にはどうなのかはちょっと不明です。

だけど、この記事を通して、

ちょっとでもなにかのきっかけに繋がればうれしいです。

|卒業してから、いままで

ご存知のとおり、わたしの仕事は編集・ライターです。

「ありささんはどうして今の職種を選んだのですか?」

と、かなりの確率で聞かれるので、先にお応えしておくと、

この仕事を選ぶしかなかった、というのが正直な答えです。

(なんか夢こわしてすみません、、)

 

|なんとなーく辿り着いた編集の仕事

振り返ってみると、大学を卒業してから就職した先がマイナビだったことは、とても、いや、かなりラッキーでした。営業への配属が9割を占めていたなか、幸いにも新卒ではなかなか配属されることのない制作部隊(マイナビの画面をつくったり、カメラマンさんと取材に行ったり、会社案内のコンペに出たり、説明会で配られる会社案内の編集制作をしたりする部署)に配属してもらえたからです。

それはまさに、わたしが編集の世界に入る大きなきっかけだと言っても過言ではありません。

マイナビで数年仕事をしたあと、ファッション雑誌の編集へと転職したのですが、理由は、燃え尽きてしまった、ということと、ファッションが好きだったからということ。

なんとなーく憧れていた「編集部」という響き。そこに、たまたまマイナビでの編集経験があったから、またしてもラッキーなことに入れることに。ここでは、みんなが知っている雑誌を作ることのワクワク感や、作った雑誌が世の中に出ることの達成感、紙媒体の編集の奥深さを学びました。

また、とにかく(当時の職場は)人数が足りなかったので編集であろうが、写真も撮るし、衣装のリースにもいくし、リース返却にもいくし、校正もまわすし、と、制作の川上から川下までを全力疾走したおかげで、オールマイティーなスキルがついたと思います。

その後フリーランスとしての活動では、出版社ならではのゆるっとしたゆるい系から、マイナビで務めていたことを活かしたカッチリ系の取材まで、極端とも言える幅広いお仕事をたくさんさせてもらいました。もちろん、紙だけではなくウェブもです。

さらに、シンガポールに来る前に半年だけ務めていた会社でも、いろんな企業や病院の取材をしたり、キャチコピーを書いたり、商品コンセプトを考えたりといろんなことをやってきました。

そして、いまに至ります。(あー、ながかったっ!)

 

|仕事を通して「知る」を得た20代

長くもあり短かった20代。

就職活動はあまり真面目にしていなかったので、当然、業界にも詳しくなく、憧れとしている編集者やコピーライターもいなかったです。

でも、驚くほどに無知だったおかげ(?)なのか、人よりも貴重な体験をすることができたし、毎日を新鮮に感じることができた気もします。たくさんの人に取材ができたり、普段は入れない会社の内側に入ったり、企業の社長インタビューや女優さんへのインタビュー、知事のインタビューもしたっけな。こんなふうに、めったに体験することができなかったことを、当たり前に経験できたことで、自分なりの価値観や編集者としてのベースが出来上がっていったのかもしれません。

 

|視野を広げれば可能性も広がる

かなり前置きがながくなったのですが「どうしたら編集やライターになれますか?」という質問には、これと決まった答えを言えないのが本音です。

でも、この社会人生活8年の経験をもとにお伝えするとするならば、編集にはいろんなかたちの編集職があるということです。大学を卒業したてのわたしじゃ、到底知り得なかったいろんな世界を知りました。この業界のことはもちろん、商社のこと、メーカーのこと、ITのこと、人材のこと、開発職のこと、研究職のことも。そして、世の中にはもっといろんな編集があるんだということに気がつきました。身近な所で言えば、雑誌だけじゃなくてWEBですね。有名出版社じゃなくてローカル出版社だってそう。

一般的に「編集」と聞くとまだまだ雑誌のイメージが根強いし、雑誌と聞くと有名出版社のイメージが強いですよね。

この機会にみなさんに気づいてもらいたいのは、みなさんが知っている「編集」はほんのごく一部だということ。ちょっと厳しいことを言ってしまいますが「超大手の有名雑誌の編集」しか視野にないのであれば、きっと、ずっと編集のお仕事に携わることはできないでしょう。でも、視野を広げてWEB媒体に目を向けてみたり、ローカル雑誌、そのほかの業界に目を向けてみれば、可能性は大きく広がると思います。

 

|いろんな業界に存在する編集職

極端に言えば、WEB媒体やローカル雑誌じゃなくても、デザイン会社のディレクターやBtoBの会社の営業、アパレルのプレスだって、一部分かもしれませんが編集のお仕事です。ここで、少しだけ編集のお仕事を説明すると、編集のお仕事は「集めて編む」お仕事なんです。材料や素材を集めて、編む。クライアントの課題や、なにかの問題を解決するため、なにかの情報を発信するために、いろんな素材(材料だったり人材だったり、場面場面で違うけれど)を集めて、束ねて、編んで、問題を解決したり、何かを成し遂げたり、発信しています。編集ってそういうことなんだと、わたしは思っています。だから、そういうふうに、何かをまとめたり集めたり、司令塔のような存在やお仕事というのは、編集職と通じる部分があると感じているんです。

採用枠で言えば、もちろん営業職やディレクター職のほうが枠は広いですよね。多くの共通認識として、新卒あがりで「いわゆる編集職」に就ける可能性はほぼ皆無だと思っていただいたほうがいいのかもしれません。今までいろんな編集者を見てきたし、わたしもその端くれですが社会人経験を積み、ある程度のキャリアや業界の基本を知っている人、ずば抜けて面白い人でないと、編集職に就ける可能性は低いと思います。わたしが採用側でも新卒1年目を編集職として採用はしないかも。その理由は長くなるので、また今度にしますね!

 

|とりあえず、新しいことをはじめてみよう

長くなってしまったのですが、結論は「視野を広げてみましょう」ということです。とくに、就活生は「あれはいや、これもいや」「何がしたいのかわからない」など、悶々としてしまうことも多いと思います。転職を考えている人も「今までのキャリアを活かすべきか、全く新しい世界に飛び込むべきか」というのは大きな悩みの種だと思います。

どちらも経験したわたしの意見は「はじまってもない段階から悪いように悩んでも意味ない」ということ。もちろんわたしもいろいろ考えすぎる癖があるので、強くは言えないですが(笑)

まあ、とりあえず、やってみる!

そうして行動したり、何かをしているうちに、自然に視野は広がるものです。「わたし視野狭いから広げたい!」と思って、自分自身に「視野広げなあかんで」とプレッシャーを掛けても、そう簡単に広がるもではないと思います。

新しい世界を知ったり、新しいものを見る。知らない場所に行ってみたり、食べたことのないものを食べる。知らない音楽を聴いてみたり、知らない本を読む。そうすることで「これはなんでこうなっているんだろう?」という疑問も湧いてくるし「知る」機会や「知りたい」という気持ちも強くなっていくはずです。

毎日を過ごすなかにも、視野が広がるちょっとしたきっかけがたくさんあると思いますよ。

何かの経験は、きっとどこかで繋がります。

あまり気を追わず、ゆっくりと。

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Written by POCHI (Arisa Matsuo)

Photo by POCHI (Arisa Matsuo)