Q&A;編集になるためには(続編)

ちょっと前にUPした「編集になるためには」の記事。意外とみんな気になってるんだな~と、たくさんの方に読んでいただけてちょっとびっくりしています。ありがとうございます。

 

それでですね。そこに「わたしが採用側だったら新卒あがりは採用しないかも」と書いたものの、答えをまだ書いていなかったので、参考までに書いておこうとおもいます。

でも、大前提として、あくまでもこれはわたし個人の感覚だということを先にお伝えしておきますね。

いくつか理由があるのですが、やっぱり大学を卒業してすぐってまだ子どもなところがあって。きつい表現だと捉えられてしまうかもしれないのですが、これは新卒すぐの人を否定しているわけではなくて、実際わたしがそうだったからです。

ではさっそく。理由を説明していきますね。

|ちょっと子どもなところが抜けない!

社会に出るまでは、自分の好きなことや自分の好きな仲間、自分にとって居心地の良い世界やテリトリーのような場所でのんびり生きてきた。それが急に社会に出ると、自分の知らないことだらけで、今まで暮らしていたテリトリーとはまるで違う人種や、お偉いさんなど、そりゃもう想像もつかないほど自分と真逆の人たちと出会って、その人たちと一緒に仕事をしていかないと行けなくなるんですよね。まずそこでストレスが出てしまう。わたしの場合は、すぐに顔に出てしまうので、自分の機嫌がまわりにすぐバレてしまうという、大きな欠点がありました。まぁ良いように言えば素直とも言えるけど、ちょっと大人としてどうかな、と自分のことながら思うわけです。ちなみに、いまだに顔にでちゃいます。だから、笑ってごまかす(笑)。

それで、そういう未熟なところが編集の仕事のどの部分に影響するかというと、結構大切な部分に影響すると思っています。

編集って、カメラマンやライター、デザイナーやモデル、スタイリストやプレスなど、いろんなひとを束ねて、ひとつのもの(企画)をつくりあげないといけないんです。こと雑誌業界で言えば、読者と制作側、クライアントと営業の間に立っているクッション的存在。だから、束ねる力も、引っ張る力も、人にお願いする力も、説得する力も、自分の意見を押し通す力も、たまには引くことというか、妥協する力も、絶妙なバランスが必要なんですよね。

そう考えると、どうでしょう?顔にすぐでちゃったり、すぐに折れてしまったり、やたら頑固すぎたりしちゃう、いやゆるちょっと子どもっぽさが抜けないところって、ウィークポイントになってしまう。そういうことなんです。

 

|基本がないのに応用問題なんて解けないよ!

もうひとつは、応用力。

いまの社会がどうなっているかとか、政治的なことはそこまで専門的に知っていなくてもいい、にしても知っているに越したことはないと思います。また、スキルは、業界に入ってからその業界のルールや専門用語、雑誌1冊ができるまでの流れをOJTで学んでいけばまったく問題ないと思います。だって、だれしもはじめはできなくて当然だから。でも、一般常識や社会人としての基礎を知っていないと、そもそも応用するところにまでたどり着けない、ということにお気づきでしょうか?

編集のお仕事は思い通りにならないことがほとんど。ほんとに思い通りにならない!だって、そもそも関係者が多すぎるし。そのわりに個人プレーなことも結構あったりするし。パーフェクトになんて進まないし、思い通りにいかないのをなんとかするのが編集の力量ってところもあります。

たとえば、予定してたロケが雨で中止になったり、到着予定のものが撮影当日に届かなかったり。予想以上に時間が押してしまったり。そんなときに、まわりに的確な指示を出して軌道修正をしていく。それは編集の仕事であり、現場でもっとも必要な応用力だと感じています。でも、ある程度の社会人としてのスキルや、いわゆる大人な対応的なこと、そして現場でのキャリアを積んでいないと、そういうときの対処が出来ずまわりに迷惑をかけてしまう、なんてことも大いにあり得る話です。細かいお話だけど、謝罪の仕方やお願いの仕方とか。あとは、個々の外注さんの性格や好きな食べ物や、モデルの性格とか、あのスタジオの光の入り方はこうだとか、駅から近いのはどこのコンビニかとか、もう何でも知っておく必要があります。

基本超多忙な編集なのですが、そんななかでも、物腰やわらかく、まわりに気持ちよく動いてもらえるために、指示を出したり臨機応変に軌道修正をしたり。課題や問題に対して柔軟に対応していくためには、ある程度の社会人経験や、キャリア、スキルと知識が必要。そう思います。

ここに書いたことすべて、わたしが完ぺきにできているとは到底言えないけれど、少なくともこれは編集に求められるスキルだよな、と自分の今までのキャリアを振り返りながら思いました。編集部としてまわりをコントロールしていた時代もあったし、フリーランスとして、編集部にコントロールされていた時代もあった。両方の立場を知っているわたしは、少なくともそう感じます。

あと思うことは、スキルやキャリアがないまま編集部に入っても、わからないことだらけで不安になって、自分が一番つらくなっちゃうかなと。わからないから指示も出せないし、質問もできないし意見も言えない。信頼っていうキーワードも編集に必要だと思っているんですけど、新卒だとその部分が結構不安ポイントかな、と思いますね。

ってこんなこと言っておきながらも、逆にキャリア積みすぎで自信満々の傲慢な人も逆にちょっと、あれれ、ってなっちゃいますけどね(笑)

長くなりましたが、今回はこの辺で。

せっかくなので、編集にまつわること以外でも、就活のことや転職のお悩みなど、恋愛とか将来のことでも大丈夫。相談にのりながらPOCHIでシェアして、みなさんのスイッチを押していけたらなと思っています~!

みなさんのお悩み相談お待ちしております◎

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そりゃ取材の合間にうっかり居眠りしちゃうよね。

Written by POCHI (Arisa Matsuo)