編集、というお仕事。

編集のお仕事について、たくさんの質問を頂くので

この機会にPOCHIに書き留めておこうと思います。

 

「編集」とは、まさに漢字のとおり、

集めたものを編む、ということ。

これに全てが凝縮されています。

 

一般的にイメージされる編集の仕事は

とても華やかで煌びやかな、

有名人と一緒にお仕事をするような、

そんなところなのじゃないでしょうか。

でも編集を経験してきたわたしからすると

それはごく0.00000000001%くらいの仕事内容。

メインの仕事は、モノを集めて、編むこと。

 

例えばファッション雑誌の場合。

ここでいう「モノ」に該当するのは

トレンドの情報や、読者のニーズ、

新しい企画など。

情報を収集するために、

街に出たり、SNSをチェックしたり

いろんな人に出会ったり。

いろんなアンテナを張り巡らせて、

プライベートの時間を犠牲にしてまでも

「モノ」をかき集めます。

そして、編む。

 

どんなモデルを使って、どんな写真を撮って、

どんな風にデザインすれば、

読者に響く誌面になるのか。

誌面に使うたった1枚の写真を選ぶために

何時間も消費します。

時間に余裕があれば数日掛けて選ぶこともあるほど、

写真の選択にはとてもセンシティブです。

 

特にファッション雑誌のスタイリング企画の場合、

アイテムがきちんと見えているか、

モデルの表情、ピント、適切な色味、など

ジャッジすべき要素がたくさんあるのです。

これがいい!と思っても

どれか一つでも欠けていては使えません。

そんな小さな小さな選択を繰り返し、

積み重ね、一つひとつの「モノ」を

地道に編んでいきます。

(もちろん、徹夜で!)

 

そんななかでトラブルもたくさんあるんです。

 

ロケを予定していたのに、豪雨になった。

声をかけていたモデルにドタキャンされた。

撮影日になっても、リースのアイテムが届かない。

想像していた仕上がりとは違う写真があがってきた。

期日になっても原稿が納品されない。

デザインのラフが思うように描けない。

などなど。。。

 

これで完ぺき!と思っていても

なんらかのトラブルやミステイクが重なって

必ず途中で軌道修正しないといけない。

これも編集の仕事だし、

求められる編集能力の一つだと思います。

これは私が有能な編集者だ、と言っているわけではなく、

臨機応変、フレキシブルに対応しないと

コトが進まない、ということです。

現場での司令塔は自分。

責任者も自分。

カメラマン、ライター、モデル、スタイリスト、

ヘアメイク、アシスタントなど、

すべての人に指示を出すのは自分。

わたしがつまづけば、全員つまづく。

わたしがとまれば、みんなが止まる。

編集は、決してボスではないけれど、

企画の責任者として、みんなの司令塔で

あるべきです。

 

時には、みんなの意見を聞きながら、

それも、自分なりに編む。

だから、編集って、

神経をつかうし、結構気をつかう仕事です。

 

せっかくだから、みんなに楽しんでもらいたい。

現場では、ゲストを迎え入れるホスト的な感覚になって

まわりの様子を常に見渡しています。

ケータリングを食べてない遠慮がちのモデルがいたら

持って行ったり、しんどそうにしてたら話かけたり、

様子をうかがったり。

恋愛話もするし、人生相談も聞いたりしたり。

そんなふうにしながら、編集をやってきました。

 

何が言いたかったのか、とりまとめのない記事に

なってしまいましたが、、、。

 

ともかく!

編集って、「モノ」を集めて編む。

「モノ」が思うように集まらなかったら、

とりあえず揃っているモノだけで、編む。

ということ。

 

ある意味で、ちょっとガサツなほうが向いているのかも。

だいたいのことは気にしない、おおざっぱさ。

神経質な人や完璧主義の人は、もしかしたら

ストレスが溜まってしまうかもしれないです。

 

だって、がさつでおおざっぱなわたしでさえ

ストレスフルでした!!!!

 

※余談ですが、馬車馬のように働いた暗黒の時代は

いまよりも8キロ太っていたんですョ。

 

というわけで、今回はこれにて。

今日もPOCHIに足を運んでいただき

ありがとうございます。

 

ありさ。