しあわせってなんだろう

「やりたいことがあるのが羨ましい」

そう言われるたびに、はっとする。

彼氏に突然フラれた20代後半を過ぎてからというもの、“一人でも生きていけるように強くならなきゃ”。そう思って生きてきた。それから、変な話だけど、強さ=自分でお金を稼げる額に紐付いていると思っていた。

だから「何かをしないと!お金を稼がなきゃ、老後のために貯めなきゃ」と常に自分を急かしていたし「30歳になっても独身だったら海外にいく」という半分冗談めいた自分の言葉に責任を持つために、シンガポールにやってきた、というのも来星の理由だ。

たぶん昔からやりたいことがあった人や夢を持っていた人は、そこが揺るぐことはなく、そのために全力投球したからこそ、実現できたんだろう。でもわたしは「なんとなく」ここまで流れてきたタイプの人間。だからブレもするし、流されもする。そのたびに悩む。でも勉強も就活もそんなにがんばってこなかった代償がこういうことなんだよ、とやや自分を戒めたりもする。

なんとなく就いたいまの仕事。残業があったり、仕事がうまくいかなかったり。小さなストレスはあるものの、よく考えてみたら、シンガポールに住めたことも、いま何不自由なく過ごせていることも、そもそも病気をすることなく働けていることも、週末が楽しみで仕方ないことも、ぜんぶ、感謝しなくちゃいけないことばかり。こうやってブログが書けるのも、次のやりたい目標に大きな一歩を踏み出せたことも、誰かのサポートがあるからこそ。

「やりたいことがあるのは羨ましい」。昔のわたしだったら「あ、そうですかね」で終わっていた事だけど、いまはやりたいことを実現できる可能性があるってことで、その可能性はまわりの人たちのサポートがあるってことで、それってつまり「それだけしあわせっていうことか」とまで思えるようになった。そう考えるだけで、俄然できる気がするし、むしろ出来ない理由が見つからないほど。いまあるしあわせに感謝して、未来に繋がる今日を生きよう。そう思ったとき、家族の顔が浮かんだ。家族ってそういうものか、とまたひとつ気がついた。

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Photo and Written by POCHI (Arisa Matsuo)